省エネ基準住宅・ZEH水準住宅・ZEH・ZEH+・長期優良住宅・GX(GX性能)の違い
- 省エネ基準住宅とは
- ZEH水準住宅とは
- ZEHとは
- ZEH+とは
- 長期優良住宅とは
- GX志向型住宅とは
- 基準の違いがひと目で分かる比較表
- どの基準を選ぶべき?
- まとめ
1. 省エネ基準住宅とは
現在の住宅に求められる 最低限の省エネ性能を満たす住宅。
具体的には「断熱等級4以上・一次エネ等級4以上」が目安となります。
▼特徴
- 断熱性能・省エネ性能が一定水準を満たしている
- 住宅ローン控除の“基本枠”として扱われることが多い
- 現在の新築住宅では標準化しつつある性能
▼キーワード
・断熱等性能等級4
・一次エネルギー消費量等級4
2. ZEH水準住宅とは
ZEH(ゼッチ)と同じレベルの断熱性能を持つ住宅を指します。
ただし太陽光発電などの「創エネ設備」は必須ではありません。
▼特徴
- 断熱性能はZEHと同等(断熱等級5〜6相当)
- 太陽光発電は“設置してもしなくてもよい”
- 子育てグリーン住宅支援事業の対象(40万円枠)
▼キーワード
・断熱性能等級5〜6
・太陽光なしでも可
3. ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)とは
「使うエネルギー ≒ つくるエネルギー」で年間の一次エネルギー消費量をゼロにする住宅。
▼要件
- 断熱性能が高い(断熱等級5〜6)
- 省エネ設備(高効率エアコン・給湯器など)
- 太陽光発電システムを搭載
- エネルギー収支が“0(ゼロ)”になること
▼特徴
- 月々の光熱費の削減効果が大きい
- 国や自治体の補助金対象になりやすい
- 建築コストは少し高め
4. ZEH+とは
ZEHをさらに強化した 「上位グレードの省エネ住宅」 です。
▼追加で求められるポイント
- ZEHより高い断熱性能(断熱等級6〜7)
- 高性能設備の追加
- 高度なエネルギーマネジメント
- 蓄電池などの導入が望ましい
▼特徴
- 断熱・創エネ・省エネレベルがトップクラス
- 建築コストは最も高いが光熱費削減効果も大きい
5. 長期優良住宅とは
“長く大切に住むこと”を目的に、
耐震性・耐久性・省エネ性・維持管理のしやすさなどを満たした高品質な住宅。
▼評価項目(例)
- 耐震性:耐震等級2以上
- 省エネ性:断熱等級5(地域により異なる)
- 劣化対策:等級3
- 維持管理のしやすさ
- 住戸面積の確保
- 維持保全計画(点検計画)が必要
▼特徴
- 補助金(子育てグリーン支援80万円枠)の対象
- 固定資産税の減額期間が延長
- 住宅ローン控除の枠が有利
6. GX志向型住宅とは
GXとは「Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)」の略で、
国が進める 最上位クラスの省エネ住宅 を指します。
2025年の補助金では「GX志向型住宅」が最高ランクとして扱われ、
最高160万円の補助対象になっています。
▼GX志向型住宅の特徴
- 断熱等性能等級6以上
- 一次エネルギー消費量の削減率が非常に高い
(再エネ除き35%削減、再エネ含むと100%削減など) - HEMSの設置が必須
- 太陽光発電との相性が非常に良い
7. 各基準の違いがひと目で分かる比較表
| 種類 | 必要性能 | 太陽光発電 | 補助金対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 省エネ基準住宅 | 断熱等級4 | 不要 | ローン控除基本枠 | 現在の最低基準 |
| ZEH水準住宅 | 断熱等級5〜6 | 任意 | 子育てグリーン40万円 | ZEHと同等の断熱 |
| ZEH | 断熱等級5〜6 + 創エネ | 必須 | 多くの補助対象 | 光熱費ゼロを目指す |
| ZEH+ | 断熱等級6〜7 + 高度省エネ | 必須(推奨) | 上位補助が多い | 最上位のZEH |
| 長期優良住宅 | 断熱等級5、耐震等級2 | 不要 | 子育てグリーン80万円 | 総合的に高品質 |
| GX志向型住宅 | 断熱等級6以上 + 高度省エネ + HEMS | 任意(推奨) | 子育てグリーン160万円 | 補助金最高ランク |
8. どの住宅性能を選ぶべき?
■ コストと効果のバランスを求める人
→ ZEH水準住宅・長期優良住宅
■ 月々の光熱費を極力下げたい
→ ZEH・ZEH+
■ 補助金を最大限使いたい
→ GX志向型住宅
■ 建売・分譲で性能を重視したい
→ ZEH水準住宅か長期優良住宅がおすすめ
9. まとめ
住宅性能は、「断熱・省エネ・創エネ・耐久性・維持管理」の複合的な要素で決まります。
2025年は、ZEH水準以上の住宅が標準化しつつあり、補助金制度とも強く連動しています。
- 省エネ基準住宅は“現在の最低ライン”
- ZEH水準住宅は“これからの標準”
- ZEH・ZEH+は“光熱費が極めて安くなる住宅”
- 長期優良住宅は“総合的に品質の高い住宅”
- GXは“最高ランクの省エネ住宅”
というイメージでとらえると分かりやすいでしょ