団信(団体信用生命保険)の基礎知識と種類

  1. 団信とは
  2. なぜ住宅ローンに団信が必要なのか
  3. 団信の基本補償(死亡・高度障害)
  4. 団信の主な種類(がん・三大疾病・八大疾病など)
  5. 保険料の仕組み(一般団信と金利上乗せ型)
  6. フラット35の団信(任意加入)
  7. 団信に加入できないケース
  8. 見落としがちなポイントと注意事項
  9. 団信の選び方
  10. まとめ

1. 団信とは

団体信用生命保険(団信) とは、住宅ローンの返済中に
契約者が死亡または高度障害状態になった場合、残りの住宅ローンがゼロになる保険です。

ほとんどの金融機関では、
団信加入が住宅ローンの必須条件 となっています。


2. なぜ住宅ローンに団信が必要なのか

住宅ローンは通常35年など長期間にわたるため、
返済中に万一のことがあると家族の生活に大きな影響が出ます。

団信があることで、

  • 残りのローンは完済扱いになる
  • 遺族が住まいを失わずにすむ
  • 毎月の返済負担から解放される

といった大きなメリットがあります。


3. 団信の基本補償(死亡・高度障害)

もっとも基本的な団信の補償は次の2つです。

▼基本団信の補償内容

  • 死亡
  • 高度障害(重度の障害)

このどちらかに該当すると、
残っている住宅ローンは 全額保険会社が返済 します。


4. 団信の主な種類(がん・三大疾病・八大疾病など)

現在は、基本の団信に加えて さまざまな特約付き団信 を選べます。

▼主な団信の種類

種類補償内容特徴
基本団信死亡・高度障害無料で付帯(銀行による)
がん団信がんと診断されたらローン残高が0円診断時点で保障、加入率が高い
三大疾病団信がん・急性心筋梗塞・脳卒中金利上乗せが多い
八大疾病団信三大疾病+糖尿病・肝硬変等補償手厚いが保険料が高い
全疾病保障病気・ケガで就業不能時に返済免除最近は多くの銀行で標準化
ワイド団信持病がある人向け金利上乗せ大きめ


5. 保険料の仕組み(一般団信と金利上乗せ型)

団信の保険料は金融機関によって異なり、大きく分けて2種類あります。

▼保険料のしくみ

タイプ特徴費用
一般団信(無料)多くの銀行が基本団信を0円で付帯金利上乗せなし
金利上乗せ型団信がん団信・三大疾病など金利に0.1〜0.3%上乗せ

最近の銀行(特にネット銀行)は、
“無料で全疾病補償付き” など、団信が充実していることも多く、比較のポイントになります。


6. フラット35の団信(任意加入)

フラット35は 団信加入が任意 です。
ただし加入しないと、万一の時にローンが残るため、加入率は高めです。

▼フラット35 団信の特徴

  • 加入=金利上乗せではなく、保険料を別途支払う方式
  • 年齢で保険料が決まる
  • 三大疾病・がん特約はオプション

7. 団信に加入できないケース

健康状態に問題がある場合、団信に加入できないことがあります。

▼加入できない主な例

  • 現在がん治療中
  • 心疾患・脳疾患の既往歴
  • 糖尿病で重度合併症
  • うつ病などの精神疾患
  • 過去に住宅ローン審査で団信が否決された履歴

このような場合は ワイド団信 を選ぶか、フラット35を利用することが多いです。


8. 見落としがちなポイントと注意事項

◎ 就業不能の基準

「働けない期間」について、
銀行ごとに定義が違うため注意が必要。

◎ 免責期間

就業不能から〇日後に補償開始、などの差がある。

◎ 既往歴の申告漏れ

告知義務違反になると、保険金が支払われないケースあり。

◎ 支払い免除と保険金ゼロの違い

“残債が0円”になるタイプと “返済額だけ免除” タイプがある。


9. 団信の選び方

住宅ローン選びと同時に団信の内容も比較する必要があります。


■ 安心・手厚さ重視

三大疾病・八大疾病・全疾病保障付き団信

■ がんリスクを重視

がん100%保証型団信(診断即完済タイプ)

■ コストを抑えたい

無料の一般団信+最低限の特約

■ 持病があり審査が不安

ワイド団信 or フラット35


10. まとめ

団信は、住宅ローン返済中の家族を守るための “生命保険機能付きのローン” です。

  • ローンが残っても、団信があれば家族が住まいを失わない
  • がんや三大疾病など幅広い特約を選べる
  • 金利上乗せ型は費用と補償のバランスを見て判断
  • 健康状態に不安がある人はワイド団信という選択肢もある

団信の内容は金融機関によって大きく異なるため、
住宅ローンそのものと同じくらい慎重に検討することが大切です。