- 団信とは
- なぜ住宅ローンに団信が必要なのか
- 団信の基本補償(死亡・高度障害)
- 団信の主な種類(がん・三大疾病・八大疾病など)
- 保険料の仕組み(一般団信と金利上乗せ型)
- フラット35の団信(任意加入)
- 団信に加入できないケース
- 見落としがちなポイントと注意事項
- 団信の選び方
- まとめ
1. 団信とは
団体信用生命保険(団信) とは、住宅ローンの返済中に
契約者が死亡または高度障害状態になった場合、残りの住宅ローンがゼロになる保険です。
ほとんどの金融機関では、
団信加入が住宅ローンの必須条件 となっています。
2. なぜ住宅ローンに団信が必要なのか
住宅ローンは通常35年など長期間にわたるため、
返済中に万一のことがあると家族の生活に大きな影響が出ます。
団信があることで、
- 残りのローンは完済扱いになる
- 遺族が住まいを失わずにすむ
- 毎月の返済負担から解放される
といった大きなメリットがあります。
3. 団信の基本補償(死亡・高度障害)
もっとも基本的な団信の補償は次の2つです。
▼基本団信の補償内容
- 死亡
- 高度障害(重度の障害)
このどちらかに該当すると、
残っている住宅ローンは 全額保険会社が返済 します。
4. 団信の主な種類(がん・三大疾病・八大疾病など)
現在は、基本の団信に加えて さまざまな特約付き団信 を選べます。
▼主な団信の種類
| 種類 | 補償内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 基本団信 | 死亡・高度障害 | 無料で付帯(銀行による) |
| がん団信 | がんと診断されたらローン残高が0円 | 診断時点で保障、加入率が高い |
| 三大疾病団信 | がん・急性心筋梗塞・脳卒中 | 金利上乗せが多い |
| 八大疾病団信 | 三大疾病+糖尿病・肝硬変等 | 補償手厚いが保険料が高い |
| 全疾病保障 | 病気・ケガで就業不能時に返済免除 | 最近は多くの銀行で標準化 |
| ワイド団信 | 持病がある人向け | 金利上乗せ大きめ |
5. 保険料の仕組み(一般団信と金利上乗せ型)
団信の保険料は金融機関によって異なり、大きく分けて2種類あります。
▼保険料のしくみ
| タイプ | 特徴 | 費用 |
|---|---|---|
| 一般団信(無料) | 多くの銀行が基本団信を0円で付帯 | 金利上乗せなし |
| 金利上乗せ型団信 | がん団信・三大疾病など | 金利に0.1〜0.3%上乗せ |
最近の銀行(特にネット銀行)は、
“無料で全疾病補償付き” など、団信が充実していることも多く、比較のポイントになります。
6. フラット35の団信(任意加入)
フラット35は 団信加入が任意 です。
ただし加入しないと、万一の時にローンが残るため、加入率は高めです。
▼フラット35 団信の特徴
- 加入=金利上乗せではなく、保険料を別途支払う方式
- 年齢で保険料が決まる
- 三大疾病・がん特約はオプション
7. 団信に加入できないケース
健康状態に問題がある場合、団信に加入できないことがあります。
▼加入できない主な例
- 現在がん治療中
- 心疾患・脳疾患の既往歴
- 糖尿病で重度合併症
- うつ病などの精神疾患
- 過去に住宅ローン審査で団信が否決された履歴
このような場合は ワイド団信 を選ぶか、フラット35を利用することが多いです。
8. 見落としがちなポイントと注意事項
◎ 就業不能の基準
「働けない期間」について、
銀行ごとに定義が違うため注意が必要。
◎ 免責期間
就業不能から〇日後に補償開始、などの差がある。
◎ 既往歴の申告漏れ
告知義務違反になると、保険金が支払われないケースあり。
◎ 支払い免除と保険金ゼロの違い
“残債が0円”になるタイプと “返済額だけ免除” タイプがある。
9. 団信の選び方
住宅ローン選びと同時に団信の内容も比較する必要があります。
■ 安心・手厚さ重視
→ 三大疾病・八大疾病・全疾病保障付き団信
■ がんリスクを重視
→ がん100%保証型団信(診断即完済タイプ)
■ コストを抑えたい
→ 無料の一般団信+最低限の特約
■ 持病があり審査が不安
→ ワイド団信 or フラット35
10. まとめ
団信は、住宅ローン返済中の家族を守るための “生命保険機能付きのローン” です。
- ローンが残っても、団信があれば家族が住まいを失わない
- がんや三大疾病など幅広い特約を選べる
- 金利上乗せ型は費用と補償のバランスを見て判断
- 健康状態に不安がある人はワイド団信という選択肢もある
団信の内容は金融機関によって大きく異なるため、
住宅ローンそのものと同じくらい慎重に検討することが大切です。