火災保険と地震保険の選び方

【住宅購入者向け】2025年版

  1. 火災保険と地震保険の違い
  2. 火災保険で補償される内容
  3. 地震保険で補償される内容
  4. 火災保険で補償されないケース
  5. 火災保険と地震保険はセットで必要?
  6. 保険金額(建物・家財)の設定方法
  7. 契約期間と保険料
  8. 地震保険の割引制度
  9. 火災保険・地震保険の選び方
  10. まとめ

1. 火災保険と地震保険の違い

まずこの2つは「名称は似ているが補償範囲がまったく違う」点を理解することが大切です。

▼比較表で見る違い

保険の種類補償対象となる災害補償される主な内容
火災保険火災・落雷・風災・水災・盗難・破損など建物・家財の損害補償
地震保険地震・噴火・津波火災・倒壊・損壊・流失など

重要なのは、
火災保険だけでは「地震・津波」は補償されない
という点です。


2. 火災保険で補償される内容

火災保険の補償は広範囲です。

▼主な補償

  • 火災・落雷
  • 爆発・破裂
  • 台風・暴風・突風
  • 雹(ひょう)・雪害
  • 水災(洪水・浸水)※選択制
  • 盗難・ガラス破損
  • 破損・汚損(特約)

住宅で起こり得るトラブルの多くをカバーします。


3. 地震保険で補償される内容

地震保険は、火災保険では補償されない
地震・噴火・津波による損害を補償します。

▼補償例

  • 地震による揺れでの倒壊
  • 地震火災(地震が原因で発生した火災)
  • 津波で流された
  • 地盤沈下・液状化による損害

▼地震保険は火災保険との“セット加入”

単体では加入できず、必ず火災保険と合わせて契約します。


4. 火災保険で補償されないケース

特に重要なのは「地震関連は火災保険で補償されない」ことです。

▼補償されない代表例

  • 地震が原因で家が倒壊
  • 地震火災
  • 津波で流失
  • 液状化での沈下

こういったケースは 地震保険がないと補償ゼロ になります。


5. 火災保険と地震保険はセットで必要?

結論:
災害リスクの高い日本ではセット加入が基本的に望ましい です。

理由

  • 日本は地震大国
  • 津波・液状化のリスク
  • 地震が原因の火災は火災保険では補償ゼロ
  • 住宅ローンが残っている場合、再建資金が必要になるため

特に、住宅ローンを抱えた世帯は
地震保険なしだと最悪「家を失ってローンだけ残る」
という状況も起こり得ます。


6. 保険金額(建物・家財)の設定方法

▼火災保険(建物)

建て直すために必要な金額=「再調達価額」で設定。

▼家財保険

所有している家具・家電に応じて設定。

世帯人数家財保険の目安
1人300〜500万円
2人500〜700万円
3人700〜1,000万円
4人以上1,000万円〜

▼地震保険の保険金額

火災保険の 30〜50%の範囲内 で設定します。


7. 契約期間と保険料

現在、火災保険は 最長5年契約 が上限です(以前は10年)。

火災保険

  • 保険料は5年ごとに見直し
  • 自然災害増加に伴い値上げ傾向

地震保険

  • 最長5年
  • 都道府県別に保険料が異なる
  • 建物構造によって大きく変動

 


8. 地震保険の割引制度

地震保険には「割引制度」があり、当てはまれば保険料が安くなります。

▼主な割引

割引名割引率条件
耐震等級割引最大50%耐震等級2・3
免震建築物割引50%免震構造住宅
耐震診断割引10%耐震診断で基準適合
基礎減震構造割引10%基礎部分減震構造

ZEH水準・長期優良住宅・GX住宅など
性能の高い新築は割引が適用されやすい です。


9. 火災保険・地震保険の選び方

以下のポイントで選ぶと失敗しません。


◎ ① ハザードマップでリスクを確認

  • 洪水リスク → 火災保険の水災特約が重要
  • 地震リスク → 地震保険は必須レベル

◎ ② 建物構造を確認

  • 木造 → 保険料が高い
  • RC造 → 安い

◎ ③ 特約を必要最小限に

例) 破損・汚損特約は便利だが高め
例) 個人賠償責任特約は人気で実用的


◎ ④ 家財保険を適正に

過大設定は保険料のムダ
過小設定は補償不足


◎ ⑤ 複数社の見積もりを比較する

火災・地震保険は会社ごとの価格差が非常に大きいため必須。


10. まとめ

火災保険と地震保険は、
住宅を守るために欠かせない「リスク管理」の柱です。

  • 火災保険は「日常的な災害全般」
  • 地震保険は「地震・津波専用」
  • 火災保険だけでは地震は補償されない
  • 住宅ローン利用者は特にセット加入が重要

という基本を理解しておくことで、
適切な補償と費用のバランスが取れた選択ができます。